2016-12-10 恋心その1 彼女はそのハイヒールを履いた足で、僕の腹を思い切り蹴り上げる。 痛みで体をくの字にした僕の後頭部を目がけて、両手を固く組んで振り下ろす。 水溜りに顔から落ちた僕の横面を踏みにじる。 そして僕の髪を掴んで彼女の方を向かせて、こう言うんだ。 「大好きよ。愛してる」 そして僕たちは朝まで愛し合う。