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実験

「この惑星にやってきてから、我々が第二世代となる」
「この星の自転周期は、約184年、非常にゆっくりとしている」
「ここで重要なことを確認しなければならない」
「我々の少年時代からゆっくりと暮れていった陽が、2時間ほど前に完全に沈み、これから夜を迎えることとなった」
「これが何を物語っているか。およそ80年以上の夜が続くということだ」
「この基地内にいる限りは太陽光に変わる灯があるので健康上の問題はない」
「しかしながら、我々の世代では、夜明けなんて一生、見ることはできない」
「我々がするべきことは、第3世代へとこの実験を繋ぐことである」
「それこそが、見ることのないであろう夜明けに代わる希望であると信じる」


惑星p-19768
コロニーにおける生態系の維持に関する実験
トラブルにより、第2世代を以って実験は中止
被検体は全て死亡
なお、中止に至るトラブルはコロニーの構造によるものではなく、
被検体間の感情的な問題に起因するものと思われる。

 


nina_three_word.

<夜明けなんて一生>