山手線ホテル
障害対応が長引いて、結局終了したのは深夜2時過ぎ。金曜夜に発覚したのだけがまだ救いだ、タクシーで帰らなくて済むし、徹夜明けの翌日業務も無い。始発を待って帰ることにするか。
夜が明けつつある空を見上げ、大欠伸を一つ、伸びを一つ。今月はなんか忙しかったなぁ、これで一段落となってくれりゃあいいんだけど、いまのドタバタじゃあそうもいかないだろうなぁ。
山手線のホームには、およそ徹夜明けのご同輩がポツリポツリと並び、始発電車が入線してくるのを待っている。まあみんな他人のことなんざ気にしてない、自分のスマホに目を落としている。
電車がホームへ滑り込み、みんな我先にと乗り込んでいく。そして俺も。シートに座ると途端に目の前が暗くなる。気がつくと三つ先の駅。こりゃあダメだ。
まあいいや開き直ろう。一度やってみたかったんだよ。いい具合に端の席も確保できた。
何周するかわからんけれど、寝たいだけ、寝る!
山手線