チャメ。
まるで外国のような、と言われるのと、まるで異国のような、と言われるのでは受ける印象がいくらか違う。前者にはアングロサクソン的欧米感があり、後者にはラテン的なもの、あるいはもっとエキゾチックな響きを孕んでいる。新大久保は、明らかに後者だ。
韓流からこちら、ソウルの一角がここに越して来たのではないか、というほどの隆盛はすでに過ぎ去ったが、それでもまだ一大勢力である。食い意地の張った私には、サムギョプサルやホットクの街である。
でもここでちょっとお話ししたいのは、マクワウリのこと。
マクワウリ。名前の通り、ウリの仲間
です。うーんと、どちらかというとメロンですね、プリンスメロンとかハネジューとかの、あのー、網あみじゃないやつね。なんとなくイメージできました?
昔から父や母に、マクワウリは甘くて美味しい、夏が近づくとそれを食べるのが楽しみだったと聞かされて、どれだけ美味しいものなのかと期待をしたものですよ。……思い出補正かなぁと思いますけど。
他のメロン勢に押されて、もうあまり見かけなくなってしまったんですけどね。
そのマクワウリがね、買えるんですよ、新大久保の韓国スーパーで。なんか韓国では結構ポピュラーらしくて。
ちなみに韓国語ではマクワウリのことを「チャメ」って呼ぶらしいですよ。護得久流だね。アッチャメ。
で、今日買ってきたんですよ。チャメ。二つで700円。思いのほか小振りでしたよ。ただ香りはメロンっぽいです。……メロンっぽいといえば聞こえはいいですけどね。なんとなくわかりますよね、悪い意味でのメロンっぽい香り。そういうことです。
今度味の報告をしましょうね、
新大久保