またも雑談

 さてもまた、音楽なんぞ聴きながら雑談をしようかと思う。本日は、私のカラオケでの十八番が題材になるので、まあそんなつもりで読んでください。

 

 今かかっているのが、四人囃子の「空と雲」。間奏が長いのだけれども、この曲が好きでよく歌わせてもらっている。特に、詩の持つ情景が美しい。坂道、古いお寺、遊ぶ子供たち、高い木立。夏の降り注ぐ蝉時雨、冬は深深と降り積もる雪、そんな情景がどことなく小諸と重なるように私は思うのだ。

 

 続くは、井上大輔の「哀 戦士」。映画・機動戦士ガンダムⅡ 哀 戦士たちですな。これはね、画面見ながら歌うのがしんどいのだ。なぜなら大概使っている映像が映画本編のグッとくる場面ばかりで、声が詰まってしまう。ランバラルの最期やハモンさん、マチルダさんの最期、果てはモブキャラの「お、降りられるのかよーっ!!」なんて声まで頭の中でリフレインしてしまうのだ。

 

 雅夢の「愛はかげろう」。これは歌詞を見ずに歌えるぞ、ははは。当時この歌が大好きでねぇ、おかげでそこそこいい点が出るのだが、上の方に猛者が勢ぞろいしているので上位に食い込むのはちょっとやそっとじゃ叶わないのが悲しい。

 

 ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「サクセス」。確か化粧品のCMで流れた曲だ。なので、サビのメロディがとても印象に残る。歌詞はなかなか怖い。純な男が完全に手玉に取られる歌だ。サビの「ここまで来たら サクセース」っていうのが、女性の心情だろう、心の中で小さく舌でも出しているだろうか。

 

 ザ・ルースターズ「C.M.C」。Vo.でこのバンドの頭脳、大江慎也が壊れる一歩手前の曲。サビはキャッチーだが、これと言ってメロディはない。歌詞も2パターンのリフレインだ。だが無茶苦茶かっこいいのだ。電球が切れる前、突然明るくなるあれに似たものかもしれない。そんなことにいろいろと思いを馳せて時折絶叫するのである。

 

 中島みゆき「ひとり上手」。語る言葉を持たない、持てない。偉大過ぎて。ただ、サビの「私を置いて行かないで」で感情があふれて、時折、泣く。

 

 甲斐バンドの「熱狂(ステージ)」。売れない頃の描写なんかに、舞台に立つ人たち、バンドマン、芸人、そんな人たちなら心に響く歌であろうと思う。そしてそのあとに続く成功を夢見るのだろう。ただもうサビに出てくる「夜汽車」は壊滅状態なのだ。

 

 松山千春「銀の雨」。これはいかに原曲キーで歌うかの勝負だ。歌詞なんかはね、ここまで耐えるか、というほどの耐え忍ぶ女性の歌。今の時代となってはこんな都合のいい女いねーよ、の世界。そういう時代であるので、今の価値観で断罪はしてほしくはないな、という思いはある。

 

 ブラック・サバスの「パラノイド」だ。想像してみたまえ、初老の男が一人カラオケで絶叫さながらにハードロックを歌う姿を。滑稽だろう?

 

 まあこんなところだろうか。そろそろ眠くなってきた。

 おやすみなさい。